『戦国古文書入門 渡邊 大門』東京堂出版

戦国古文書入門

(感想)
・戦国大名が発信した書状などを解読していく画期的な入門者向けガイド。江戸期の古文書は数が多いためその解説本は相当数あるが、戦国時代のものに限って解説するこの本は希少な立ち位置。

・武田信玄が真田幸隆に宛てた書状から感じられる厳格な上下関係の雰囲気。千利休に詫びを入れる島津義久の書状からは謝りつつ名家のプライドがチラチラする感じ。小早川隆景が秀吉の側近、蜂須賀氏に宛てた書状は、ただもうスキのない謙虚な書状。筆遣いや書面の構成からも、ニュアンスや人となりを伝えようとする駆け引きさえも味わえる。古文書の素養がなくても楽しめると思います。

・惜しいのは、原典の書状を見開き1枚で見せる関係で、真ん中の部分が綴じ込まれてしまい、書状の中央部が確認できない装幀になっています。まあご愛敬ということで。

 寄稿:書斎本舗 2026.5.10

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